出版社内容情報
20世紀最大の神秘学者は、死について何を語ったか。シュタイナーの日本への紹介者として知られる翻訳家による決定版アンソロジー。
感想・レビュー
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Gotoran
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シュタイナーの講義録から「死について」の抜粋・集約版、4部構成。第Ⅰ、Ⅱ部で死の体験が論じられ、第Ⅲ、Ⅳ部では、霊視(イマジネーション)と霊聴(インスピレーション)の問題を扱った講演録を収録。シュタイナーは一生かけて現代人の知性に納得できるような方法で死後の生の存在をエーテル体、アストラル体、地球紀などの新しい概念を用いて表現する努力を続けたと云う。また魂と霊という言葉を区別して使い、霊というのは魂がぎりぎりのところに立たされたとき、我々が命懸けになったときに初めて現れる自己の在り方であるとも。満足。2018/11/20