内容説明
シュタイナー初めての「魂論」集成。人智学運動初期の講演から最晩年のエッセイまで。
目次
魂の起源
人間の魂とは何か
積極的な人と消極的な人
笑うことと泣くこと
月についての考察
幸と不幸
夜の人と昼の人
魂のいとなみについて
人間学と人智学
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861年、旧オーストリア帝国クラリィェベックに生まれる。1925年、スイス・ドルナッハにて死去。ウィーン工科大学にて熱力学・哲学を学ぶ。ベルリンで文芸関連の編集者や労働者学校の教師をつとめ、各地で講演活動を行う。1902年、神智学協会ドイツ支部書記長に就任。1913年、神智学協会を離れ人智学協会を設立。第1次世界大戦後の1919年、タバコ工場主エミール・モルトの依頼を受けて従業員のための学校をシュトゥットゥガルトに設立、最初の自由ヴァルドルフ学校となる
高橋巖[タカハシイワオ]
東京に生まれる。1957年よりミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学び、その過程でシュタイナーの著書と出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとり、70年代からシュタイナーとその思想である人智学の研究会や翻訳の活動に入る。1985年、日本人智学協会設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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iwri
3
シュタイナーの魂論のアンソロジー。基礎論から発展的な魂論まで、様々なレベルの魂論が収録されている。個人的に、最も重要だと思われる部分を挙げるならば、シュタイナーが「生きた思考」について語っている箇所である。本書の内容から、シュタイナーがなぜ『自由の哲学』や『神智学』で思考をあれほど重要視したか、その一端を感じることができるのではないだろうか。そして、私見では「生きた思考」こそ人智学を学ぶものにとって、最重要な事柄のひとつなのではないかと感じた。人智学に取り組む人にとって、最重要文献の一つだと思う。2011/01/27