内容説明
時間を経験する「私」は本当に存在しているのか。時間と脳はどう関係し、時間は意識をどう構成するのか。時間は価値にどう影響を与えるか。謎が謎をよぶ主観的時間を徹底的に探究。心の時間論の最前線!
目次
第1部 現在と現象的自己(現象的自己と時間;主観的な現在をめぐる哲学的論争―意識の流れからポストディクションまで;行為者からとらえた時間経験)
第2部 時間的眺望と物語的自己(時間意識の誕生―人はどうやって時間を意識するようになるのか;私の時間性の両立の問題;物語理解における時間情報および自己表象)
第3部 時間と自己制御(将来の自分はどれくらい大切か;価値の時間割引と自己同一性)
著者等紹介
信原幸弘[ノブハラユキヒロ]
1954年生まれ。東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専攻博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は、心の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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