出版社内容情報
中世思想を総合し、近代の科学・哲学にも多大な影響を与えた知の巨人スコトゥスの精緻で独創的な思想をわかりやすく紹介。
中世思想の最高峰、ドゥンス・スコトゥスの哲学。ヴァチカン版スコトゥス全集完結を機に、「存在の一義性」「個別化の原理」「知的直観」など、その精緻で独創的な思想を多角的にわかりやすく紹介。中世哲学の特徴や日本との比較、キリスト教的背景などさまざまな視点を交え、アリストテレス、アウグスティヌス、アヴィセンナ、トマス・アクィナスなど錚々たる哲学者の見解を総合し、近代の科学・哲学にも多大な影響を与えた知の巨人の実像を明らかにする。
【著者紹介】
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。現在、清泉女子大学ほか非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長。著書に『天使はなぜ堕落するのか――中世哲学の興亡』(春秋社)など。
内容説明
トマス・アクィナスと並び称せられる中世哲学の雄ドゥンス・スコトゥス。存在の一義性、個別化の原理、ペルソナ論など、中世思想を進展させ、近代科学の前提すら築いた彼の精緻な思索を複眼的にわかりやすく解説。さらに中世の世界観や神学・哲学観全体の理解にも絶好の一冊。
目次
第1章 『神と世界の秩序についての論考』のプロローグ
第2章 スコトゥス神学のなかの哲学
第3章 近代科学の曙光
第4章 直観の発見
第5章 ローマ帝国と奴隷制度
第6章 科学と心のはたらき
第7章 意志のはたらき
第8章 存在と本質
第9章 自己の存在とペルソナ
第10章 世界の秩序と科学
第11章 中世哲学は超えられるのか
著者等紹介
八木雄二[ヤギユウジ]
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。現在、清泉女子大学ほか非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toiwata
amanon