未来の宗教―空と光明

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393323212
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0010

出版社内容情報

キリスト教や仏教など思想の枢軸時代に成立した宗教思想は耐用年数が切れたのか。異端の司祭が迫り来る精神の革命を予言する。

内容説明

キリスト教、仏教、諸子百家、プラトン主義―ヤスパースのいう思想の枢軸時代に生まれた宗教や思想はついに時代遅れになったのか。ならば、現代の思想的混迷は新たな宗教思想を創出する産みの苦しみなのだ!「キリスト教的仏教徒」を自認する英国国教会の司祭が、既存の宗教思想の問題点を見すえ、現代のカルトや宗教運動のまやかしも厳しく批判しつつ、神もカリスマも必要としない未来の宗教を探求する。

目次

さあ、宗教的思惟を独学しなさい!
ふたたびはじめる
困難な仕事なのか?
手助けなしで覚者になった者
言語への転回後のヒューマニズム
生との格闘
理論と実践
新しい世界観

人間と動物
信条を抜きにした信仰
宗教的体験に抗して
純粋な思惟
純粋な宗教的思惟
存在、言語、輝き
空、輝き、真理、そしてリアリティ
空、輝き、人間性
何も隠されてはいない
さまざまな警告
結論

著者等紹介

キューピット,ドン[キューピット,ドン][Cupitt,Don]
1934年英国ランカシャーに生まれる。ケンブリッジ大学で自然科学、神学、哲学を学ぶ。1959年に英国国教会の助祭に、1960年には司祭に叙せられる。1968年から1996年までケンブリッジ大学イマニュエル・カレッジで宗教哲学を講じる。現在、同カレッジの終身フェロー。多数の著作や、BBCテレビの宗教番組への出演をとおして、正統的キリスト教神学や教会のありかたに対して大胆な批判を試み、非実在論的立場から新しい時代の新しい宗教のあり方を探っている。「世界でもっともラディカルな神学者」、「もっともリベラルな宗教思想家」の一人と言われている

藤田一照[フジタイッショウ]
1954年、愛媛県生まれ。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程を中途退学し、曹洞宗憎侶となる。1987年よりアメリカ合衆国マサチューセッツ州西部にある禅堂に住持として渡米、近隣の大学や仏教瞑想センターでも禅の講義や坐禅指導を行う。2005年に帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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読書の鬼-ヤンマ

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2008年11月25日第1刷、図書館本。P2:宗教は、個人のFaith(信仰心)に対し、教理的に正しいとされる教団のBelief(信念)を、教会の権威に基づき、改めさせ、保持させる。宗教は、長きに続く風潮を制度化することに寄与してきた。P5:人間は、社会における自分の場所だけでなく、宇宙における自分の場所にも関心がある。①始まりと終わり、②何故ここにいる?、③どこから来たのか?、④どこに行こうとしているのか? 満足のいく理解を探し求めるのは、人間の宿命である。さて、旧統一教会で賑わう日本、本書の一読を!2022/08/09

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