出版社内容情報
形而上学の大問題「存在と時間の謎」に挑んだ米哲学会賞受賞作。数々のパラドクスを解決し相対性理論とも整合する美しい哲学。
内容説明
ものは変化するのになぜ同一でありうるのか。「テセウスの船」や「粘土と像」といったパラドックスから、相対性理論やタイムトラベルなど、多彩な問題設定で対立する諸理論を精査、独自の時間論を提唱する若き俊英のアメリカ哲学会賞受賞作。現代の形而上学を知るのに不可欠な「用語解説」を付す。
目次
第1章 四次元的な世界像
第2章 現在主義への批判(時間論における二つの問題―存在論と時制;時間をまたいだ空間的関係 ほか)
第3章 三次元主義と四次元主義を規定する(なぜ定式化にこだわるのか;四次元主義を規定する ほか)
第4章 四次元主義の擁護(1)(節約に基づくラッセルの議論;論理学に基づく議論 ほか)
第5章 四次元主義の擁護(2)―一致のパラドックスについての、もっとも優れた統一理論(一致の脅威;ワーム説と一致 ほか)
第6章 四次元主義に対する反論(言語学的反論と認識的反論;変化の不可能性に基づく反論 ほか)
著者等紹介
サイダー,セオドア[サイダー,セオドア][Sider,Theodore]
1967年、ペンシルベニア州フィラデルフィア市に生まれる。1988年、ゴードンカレッジ卒。1993年、マサチューセッツ大学アムハースト校哲学科博士課程修了、Ph.D.取得。ロチェスター大学准教授、シラキューズ大学准教授、ラトガース大学准教授、同教授を経て、2007年よりニューヨーク大学哲学科教授。専門は、形而上学・言語哲学。著書に、Four‐Dimensionalism:An Ontology of Persistence and Time(アメリカ哲学会著書賞受賞作)など
中山康雄[ナカヤマヤスオ]
1952年生。大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は言語哲学、科学哲学
小山虎[コヤマトラ]
1973年生。慶應義塾大学非常勤講師。専門は分析的形而上学、言語哲学
齋藤暢人[サイトウノブト]
1971年生。東京電機大学ほか非常勤講師。専門は現代の形而上学
鈴木生郎[スズキイクロウ]
1978年生。慶應義塾大学大学院博士課程在籍中。専門は分析的形而上学、言語哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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evifrei
田蛙澄
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