出版社内容情報
倫理とは何か? 生きる価値はどこに見出されるのか? 人間の基本的問題に新たな洞察を示した哲学的天才シェーラーの思想を跡づけつつ,新たな調和の時代への道を模索する。
内容説明
フッサール、ハイデガーと並ぶ現象学の父祖にして、「調和の時代」に向けて思索を展開した輝かしき天才、マックス・シェーラーの思想が、いま甦る。
目次
第1章 実質的価値倫理学
第2章 価値把握の歴史的性格
第3章 エートスと倫理学の歴史性
第4章 カイロス―現時点の要求
第5章 「ルサンチマン」と倫理学の歴史性―価値錯誤の源としてのルサンチマン
第6章 悔恨と人間の歴史性
第7章 愛と人間の歴史性
第8章 価値人格タイプ(理念的人格モデル)の役割
第9章 倫理学と「調和の時代」