出版社内容情報
知識の集積だけでは,自分と世界双方の悲惨を解決できない。いかにして覚醒と愛を育むかクリシュナムルティ・スクールの生徒と教師への,平易で深い講話と真剣な対話。
内容説明
混乱と暴力と不道徳に満ちた社会の中で、生き抜く実力を持ちながら、迎合せず逃避せず、英知と愛を貫くことのできる、本書の意味で〈新しい人間〉の教育が急務である。静謐で美しく、過激なまでに透明で魂を揺さぶる、クリシュナムルティのメッセージ。
目次
第1部 生徒への講話と対話(教育とは何か;宗教の精神と科学の精神;知識と英知;自由と秩序;鋭敏さについて;恐怖について;暴力について;イメージ作りについて;行動について)
第2費 教師への講話と対話(正しい教育;長期的展望について;行動について;真の否定について;競争について;恐怖について;教えることと学ぶこと;新しい精神;否定的取り組みについて;瞑想と教育について;開花について)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
107
インドの思想家クリシュナムルティが教育について語った書。一部には生徒との対話、二部には講師との対話が収録されている。テーマは教育だが、人生論、哲学書としても読める内容。既存の教育を完全に否定し、比較しないこと、権威に盲従しないこと、恐怖から解放されることなどが解かれる。高みから見下ろすような感じではなく、話を聞いている人たちと共にいて、共に考えると言う姿勢が貫かれている。特に一部の語り口は優しげで、クリシュナムルティが子供好きだったことがよく分かった。2016/07/15
TUI
1
2000年秋読了。人生の恩師に勧められ読んだ。深く、透徹した目で世界を見渡すクリシュナムルティの思想に感動し、自分の中の肥しに、少しはなったのかと思う。 2013年現在ページを繰って見返すと、その高潔な内容は今の自分の考え方とは距離を感じるような気もするが、子育てをしている今、自分が彼のほうに歩みを戻すべきと感じさせられる。ゆっくり再読したいと思う。
xeno
1
finalvent氏の人生を変えた一冊らしい。確かにいろいろ変わるかもしれない。2008/05/19
ipusiron
0
1999/5/14読了