出版社内容情報
キリスト教や女人禁制、被差別身分の問題といった、近世の社会から禁止・除外された存在をテーマに、宗教との関係を明らかにする。
近世の社会における「他者」に焦点をあて、宗教における邪教や女性の問題、身分制社会における被差別身分の問題を扱い、あわせて北海道や沖縄といった地域的周縁の状況も視野に入れて論じる。
【著者紹介】
1948年、東京都生まれ。上智大学教授。東京大学名誉教授。宗教学、日本宗教史。
内容説明
本巻は、「他者」とされた異教・女性・被差別民の問題と、「境界」に位置した北海道・沖縄という異文化に焦点をあて、宗教との関価を論じる。
目次
序章 自他認識の近世・近代
第1章 近世秩序における「邪」の揺らぎ―“隠し/隠れ念仏”と「切支丹」
第2章 女人禁制―富士登拝をめぐって
第3章 女性宗教者の存在形態―神社神子から
第4章 身分制社会のなかの民間宗教者
第5章 近世寺院が「他者」を包摂するとき
第6章 蝦夷地・北海道に暮らした人びとの信仰と宗教
第7章 近世琉球の霊魂観と救済
第8章 迷信・淫祠・邪教
著者等紹介
林淳[ハヤシマコト]
1953年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、愛知学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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