出版社内容情報
近世から近代にかけての宗教を、同時期に大きく発展した出版・メディアとの関係から論じる。
近世の民衆文化に大きな影響を与えた出版事業に焦点を当てて、書物の刊行と宗教との関係を検討し、あわせて、近代における新聞や雑誌などのメディアとの関係を論じる。
【著者紹介】
1948年、東京都生まれ。上智大学教授。東京大学名誉教授。宗教学、日本宗教史。
内容説明
書物は宗教と社会をどのように変えたか。本巻は、近世に成立した出版文化と、近代に発展したメディア文化が、宗教と社会に与えた影響に焦点をあて、それらがはたした意義を明らかにする。
目次
序章 書物・メディアと社会
第1章 仏書出版の展開と意義
第2章 「仮名草子」の書き手と読み手
第3章 僧侶の教養形成―学問と蔵書の継承
第4章 書物と呪術・秘伝
第5章 地域の歴史叙述―寺院・温泉・縁起
第6章 講釈と出版のあいだ
第7章 近代における出版・メディアと宗教
第8章 近代仏教にみる新聞・雑誌、結社、演説
著者等紹介
若尾政希[ワカオマサキ]
1961年生まれ。東北大学大学院博士課程単位取得退学。現在、一橋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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