出版社内容情報
近世・近代の死生観はどのようなものであったか。現代にも通じるその源流を、寺檀制度や殉死などの個々の事例から考察する。
本巻では、近世・近代の宗教の世俗化を死生観の立場から考察する。死者の問題を、寺檀制度や個々の具体例から、当時の人びとの現世観・来世観とあわせて検討する。
【著者紹介】
1948年、東京都生まれ。上智大学教授。東京大学名誉教授。宗教学、日本宗教史。
内容説明
本巻は、近世・近代における死生観に焦点を当てて、寺檀制度や芸能、養生論といった幅広い視点から、現代にもつながる、その特徴と展開を論じる。
目次
序章 死生観の近世と近代
第1章 寺檀制度と葬祭仏教
第2章 浮世の思想と文芸・芸能
第3章 殉死・仇討ち・心中
第4章 先祖・浄土・成仏
第5章 平田国学と幽冥思想―近世神道における死の主題化
第6章 養生論とその宗教的世界
第7章 人神信仰と戦没者慰霊の成立
第8章 近代の来世観と幽冥観の展開
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、上智大学教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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