出版社内容情報
人は苦しみをどう生きるか。聖女マリア・ヴァルトルタ――長い闘病生活のなかで数多の苦悩と愛の人生を綴った驚くべき足跡。「苦しみは耐えるだけではない、愛する力となる…」――過酷な運命を内に秘めながら、神の摂理を生き抜いた聖女(一八九七?一九六一)の不朽の記録。
人は苦しみをどう生きるか。育児拒否から始まる母親の横暴・虐待(恋の妨害、嫉妬、暴言)、二十七年にわたる病臥のうちで連綿と襲いかかる苦しみと愛の人生を綴った驚くべき人間像。
神への愛から「使徒職」を天命として引き受け、キリストから与えられたヴィジョンで見たままの情景、聴いたままの言葉を記録。遺された122冊のノートは17巻の著作として刊行される。本書は、わずか2ヶ月足らずで書き上げられ、その直後よりキリストの口述を書き取り始めるのだった…。
マリア・ヴァルトルタ[マリア ヴァルトルタ]
著・文・その他
殿村 直子[トノムラ ナオコ]
翻訳
内容説明
過酷な運命を内に秘めながら、神の摂理を生き抜いた聖女の不朽の記録。
目次
第1章 育児放棄する母のもとで
第2章 父の悲しみ、寄宿学校にて
第3章 フィレンツェ、従姉と叔父
第4章 一九三〇年の夏
第5章 超霊的な至福
第6章 寝たきりの日々
第7章 父の死
付録 自叙伝に添えて
著者等紹介
ヴァルトルタ,マリア[ヴァルトルタ,マリア] [Valtorta,Maria]
1897‐1961。北イタリア出身の軍人の父と元フランス語教師の母の一人娘として南イタリアのカゼルタ市に生まれる。幼児期をミラノなど幾つかの北の町ですごし、モンザ市にある名門校ビアンコーニ校で学業を終える。第一次大戦中フィレンツェの軍病院で看護婦として働いた縁で長くこの町に住むが、24年、両親と共に近くのヴィアレッジョに定住。そこで彼女は、幼児期来彼女を悩まし続けた母による苛酷な試練に耐え、その苦しみを梃子にして、神と人への愛のために自らを生贄にしようと決意する。彼女はベッドに寝たきりの状態でキリストの啓示を受け、1943~51年にうけたヴィジョンを122冊のノートに書きつづける。今日、そのノートは17巻の著作となり、翻訳版も多数刊行されている。1961年10月12日、病床について28年、65歳の聖なる生涯を全うする
殿村直子[トノムラナオコ]
1951年、神奈川県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。1989年より別宮貞徳氏に翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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