はじめての宗教学―『風の谷のナウシカ』を読み解く (増補新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784393203057
  • NDC分類 161
  • Cコード C0014

出版社内容情報

若者向けに工夫をこらした画期的な宗教学の入門書。東日本大震災と原発事故による環境破壊が人間の身心に与える影響について加筆。

内容説明

3月11日の東日本大震災後、世界中が称賛した被災者の態度。加筆した「付録2 日本人にとっての自然―恩恵と脅威」では、こうした態度のルーツを日本人の自然観や神観念の中に探る。

目次

第1章 物語
第2章 聖処女・竜子王・トリックスター
第3章 美女と野獣
第4章 霊性の図像学―キリスト教世界
第5章 愛と死の色彩学―インド的世界
第6章 樹木の思想
付論 宗教的な智恵とエコロジー(エコロジー思想の歴史;宗教とエコロジー)
付論2 日本人にとっての自然―恩恵と脅威

著者等紹介

正木晃[マサキアキラ]
1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化センター客員助教授等をへて、現在、慶應義塾大学非常勤講師。専門は宗教学(チベット・日本密教)で、特に修行における心身変容や図像表現を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りんご

42
「宗教学」がメインで、ナウシカで例えるなら、という感じね。確かにイメージしやすい部分もありました。民俗学にも触れており、柳田国男すっごいって語ってます。読むべきか。インドの神様の話もします。天空戦記シュラトってあったなー、と懐かしい記憶が呼び起こされました。「火の七日間」その後に生き残った人たちは生命活動を続けます。共に生きることは共に死ぬことでもある。その覚悟はおありか?2022/12/05

Koichiro Minematsu

13
正木晃、4連読。 ナウシカとおうむの共通点は永遠に未成熟ということ。霊的能力には、自然がもたらす恩恵と脅威の両義性をも支配できるというのか。2016/09/12

takao

3
ふむ2022/09/08

西条べべる

2
「風の谷のナウシカ」の世界観を絡めながら宗教学に触れていく構成で、キリスト系、仏教、ヒンドゥー教などの内容や意味を説明している。著者のいうように、このような入り方は興味を引き立てて、入門書としては最適だ。付録のエコロジー思想は人間がどのように自然を考えているのか、今後どのように自然とともに歩めばよいのか考えさせられた。2019/11/02

ぱんだこ

2
おもしろかった。読み進めていく内に自然と話題が広がっていき、引き込まれて読むことができた。おそらく大学生(一年生?)向けに書かれているので「風の谷のナウシカ」さえ知っていれば、文章もやさしくわかりやすいのでおすすめ。本書で気になったキーワードを元に、他の関連書を探して、理解を深めたい。2016/05/21

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