風の記憶―ヒマラヤの谷に生きる人々

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  • サイズ A5判/ページ数 257,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393191071
  • NDC分類 162.258
  • Cコード C0015

出版社内容情報

ネパール=ヒマラヤの秘境に住む幻の少数民族。気鋭のインド学者が30数年の歳月をかけ、その実像を明かにした民俗文化論。

内容説明

チベット高原の南西部を東西に弓なりに縁取るヒマラヤの山脈、その山襞一枚一枚に大小さまざまな谷があり、それぞれの谷に固有の生活習慣や言語をもつ人びとの暮らしがある。さらにヒマラヤの最も奥深いところには、わずかな森林と植生の限界を示す草地、そして大部分を占める岩と氷の世界が広がっている。…ヒマラヤ史の中でも、その白き峰々に最も近い場所に暮らす人びとについてはほとんど語られることがなかった。この人びとに出会い、その人びとが醸成する精神空間にまで分け入った旅。

目次

序章 空駆けるヒーローたち(パドマサンバヴァ;ミラレーパ)
第1章 大河の源流域をめざして(ワルンの旅から始まった;カンチェンヅーガ山系をめぐる言い伝え;シャルパブック)
第2章 豊饒の谷(秘密の谷「ナムゴダカム」;同時代の仏教者たち;ゲニェン・レールはわしの声を聞き分ける)
第3章 高原台地へ(左繞の巡礼者;ドルポの祝祭;西チベットとポン教)
第4章 カルナリ河に沿って(ムグムへの道;ニュアンタンの谷で;カーサ王国)

著者等紹介

貞兼綾子[サダカネアヤコ]
1946年、山口県に生まれる。1968年、獨協大学外国語学部卒。1974~79年、ネパール・トリブヴァン大学ネパール・アジア研究所、同大学社会科学研究所留学、民族学専攻。1979~81年、フランス・パリ第4大学高等研究院留学、宗教文学専攻。東洋文庫チベット研究室助手、亜細亜大学アジア研究所嘱託研究員などを経て、現在、日本の自然科学者のグループでネパール=ヒマラヤの環境保全ボランティア団体「ランタンプラン」を組織、同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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