内容説明
江戸時代に中国から伝わった黄檗宗。開祖の隠元禅師の生涯をはじめ、同時代の中国仏教界の様子、中国からの渡来僧たち、隠元禅師の弟子たちの人となりと法脈、黄檗宗が日本にもたらした新しい文化など、今までほとんど一般には知られていなかった事柄を平明な文章で詳しく紹介する。巻末には「黄檗清規」の現代語訳を付す。本邦初紹介の文献も多く、資料的価値も極めて高い。
目次
黄檗宗の歴史
黄檗宗の宗風
隠元の時代の中国
隠元禅師の生涯
黄檗宗の渡来僧
黄檗山の歴代住持
隠元の弟子
初期黄檗派で活躍した僧たち
黄檗僧に参禅・相見した日本の禅僧
黄檗宗と俗人接化
施粥
木魚の伝播
黄檗の梵歌
黄檗と美術
著者等紹介
木村得玄[キムラトクゲン]
昭和12年(1937)3月、京都府宇治市黄檗山内で生まれる。昭和34年3月、東洋大学文学部仏教学科を卒業。昭和35年4月~昭和36年11月、黄檗山万福寺禅堂掛塔。昭和41年から禅林寺住職。昭和51年9月から禅昌寺住職兼務。平成5年11月から観音寺・智福寺住職兼務。昭和50年11月~昭和56年11月、黄檗宗宗会議員平成9年9月から黄檗宗教学諮問委員。昭和56年6月、禅林寺竜華会基金を設立し、社会福祉事業への援助、大学生に対する奨学金、米国高校生の招待等の活動を行なっている。平成4年4月、東京黄檗研究所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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