出版社内容情報
黄檗宗の開祖・隠元禅師の渡来は江戸時代の仏教界に大きな影響を与えた。当時の状況を伝える貴重な資料の中から七篇を精選し刊行。
第二巻の本書には、黄檗宗への批判が見られる三篇を収録。隠元禅師渡来当時、長崎に在住していた医師の向井元升が匿名で書いた「知耻篇」。臨済宗の桂林崇?が元禄13年に匿名で書いたとされる「禅林執弊集」。曹洞宗の無著道忠が享保5年に書いた「黄檗外記」。
【著者紹介】
1937年、京都府生まれ。東洋大学文学部仏教学科卒。60年~61年、黄檗山萬福寺禅堂掛塔。66年から東京・三鷹の禅林寺住職。主な著書に『初期黄檗派の僧たち』『黄檗宗の歴史・人物・文化』(春秋社)など。
内容説明
医師と臨済宗・曹洞宗の僧による黄檗宗への批判。第二巻の本書には、黄檗宗への批判が見られる三篇を収録。隠元禅師渡来当時、長崎に在住していた医師の向井元升が匿名で書いた「知耻篇」。臨済宗の桂林崇〓(しん)が元禄十三年に匿名で書いたとされる「禅林執弊集」。曹洞宗の無著道忠が享保五年に書いた「黄檗外記」。
目次
海表叢書 知耻篇
禅林執弊集
正法眼藏僭評黄檗外記
著者等紹介
木村得玄[キムラトクゲン]
昭和12年(1937)3月、京都府宇治市黄檗山内で生まれる。昭和30年4月、黄檗第53代管長木村〓豊の弟子となる。昭和34年3月、東洋大学文学部仏教学科を卒業。昭和35年4月~昭和36年11月、黄檗山万福寺禅堂掛塔。昭和41年から禅林寺住職。昭和50年11月~昭和56年11月、黄檗宗宗会議員。平成9年9月~平成19年2月黄檗宗教学諮問委員。平成19年3月から黄檗宗審査員。昭和56年6月、禅林寺龍華会基金を設立し、社会福祉事業への援助、大学生に対する奨学金、米国高校生の招待等の活動を行なっている。平成4年4月、東京黄檗研究所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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