出版社内容情報
震災と原発の激動の大転換期に、人間の根源的な悪を見据える〈親鸞〉を通して、日本人の生きる意味を問い直す、刮目の書。
内容説明
人間の根源的な悪を見据える“親鸞”とは何者か。いま未曾有の転換期に、日本人の生きる意味と、その可能性を問い直す。罪悪深重の私に、“救い”はあるのか。
目次
第1講 われら極悪深重の衆生(極悪深重の衆生;衆生の大慶喜心)
第2講 「名言」と「場」をめぐって(「名言」について;「場」について)
第3講 衆生の救い―法蔵願心(「しばらく疑問を至して」;「一心を衆生に恵む」)
終章 願心に聞く―大災害をこえて(人間にとっての宗教関心の意味;「聞く」ということ;法蔵菩薩と阿頼耶識;存在の自己充足へ;自足性を表現する根本言;むすびに代えて
著者等紹介
本多弘之[ホンダヒロユキ]
1938年、中国黒龍江省に生まれる。1961年、東京大学農学部林産学科卒。1966年、大谷大学大学院修了。大谷大学助教授などを経て、親鸞仏教センター所長。真宗大谷派本龍寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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