内容説明
「禅の意識」という問題についてはじめて解明した労作“Living by Zen”の邦訳。
目次
1 禅による生活
2 概観
3 悟り
4 悟りへの道
5 公案
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
13
禅とは別に生きるためのテクニックではない。禅籍は生きやすくなるための指南書ではない。それでも禅的なものの見方や世界観というものはぼくの(そしてきっとあなたの)内部を揺さぶり影響を与えて、日常の些末な出来事に縛られることのない心の状態へと導いてくれる。ぼくのような俗世の穢れにまみれた人間が大悟に至るようなことは生涯ないであろうしそもそも禅寺に入ることもないだろうけれど、それでも禅的な心の在り方は素晴らしいと思える。2020/06/13
Salsaru
0
人の考えることなんて、今も昔も変わらなく。悩んだとき、仏教がヒントをくれることは多い。「悟りの別名は見性、自己の本質を見ぬくことである」「…一日の苦労は一日にて足れり」「…お前がそれを認めないからだ」結局自分なんだなぁ。2013/06/11
ポルコロッソ
0
生きること、それ即ち禅である。「決定心」に関する箇所がすごくタメになった。2011/04/19