出版社内容情報
地獄という世界観が日本においてどのように定着し,変遷・発展を遂げていったのかを,仏教典籍・文学作品・歴史的資料などを網羅しながら綴った,もうひとつの浄土信仰史。
内容説明
冥府の闇に人々は何を見たのか。『往生要集』『日本霊異記』などの仏教典籍から文学作品・歴史的資料に至るまで、幅広い資料を網羅しながら描き出した日本人の地獄観の集大成。
目次
第1章 地獄観念のあけぼの
第2章 『往生要集』の成立とその後
第3章 堕獄の人
第4章 冥界にいってきた人
第5章 地獄絵
第6章 この世の地獄―辺地獄(孤地獄)
第7章 地獄と文芸