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内容説明
明治時代の“知と行動の巨人”の思想に迫る!東洋大学創立者、妖怪博士、近代仏教復興の立役者…と獅子奮迅の活躍を見せた井上円了。その業績を支えた独自の世界観・人生観を原典に基づきながら解明。
目次
第1章 井上円了の生涯
第2章 井上円了の哲学(上)理論編
第3章 井上円了の哲学(下)実践編
第4章 井上円了の仏教観
第5章 井上円了の宗教観
第6章 井上円了の妖怪学
第7章 井上円了の教育理念と東洋大学
著者等紹介
竹村牧男[タケムラマキオ]
1948年東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。文化庁宗務課専門職員、三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授を経て、東洋大学学長。専攻は仏教学・宗教哲学。唯識思想研究で博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひよピパパ
9
東洋大学創立者、妖怪博士、そして近代仏教復興の立役者として知られる井上円了についての概説書。その人となり、思想をわかりやすく解説してくれる。ものすごくエネルギッシュな人物だったことがよくわかった。円了自身の文章からの引用も豊富で、その息づかいが感じられる。七五調で仏教思想を綴る文体は見事だ!仏教の復興については、厭世的風潮を批判し、仏教は社会に益するものでなければならないとし、現世主義の日蓮宗を高く評価しながら、真宗と日蓮宗とを統合するような新たな仏教の創造を目指していたとは驚きだった。2021/01/02