龍樹『根本中頌』を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 402p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393135884
  • NDC分類 183.93
  • Cコード C0015

出版社内容情報

仏教の基本テキストである『中論』をサンスクリット原典から正確に完訳。仏教の心髄である空思想を原典から学べる画期的な現代語訳。仏教の基本テキストである『中論』をサンスクリット原典から正確に完訳。あわせて著者の龍樹の思想、著書、伝記も解説。仏教の心髄である空思想を原典から学べる画期的な現代語訳。

桂 紹隆[カツラショウリュウ]
1944年生まれ。広島大学教授、龍谷大学教授を歴任。

五島 清隆[ゴシマキヨタカ]
1948年生まれ。佛教大学講師。

内容説明

『中論』の画期的な現代語訳!サンスクリット原典からの全訳。諸注釈にとらわれず、龍樹本来の空思想を読み解く。あわせて龍樹の思想、著作、生涯を解説。

目次

龍樹『根本中頌』(ムーラ・マドゥヤマカ・カーリカー)翻訳編(桂紹隆)(翻訳への注記;帰敬偈;四縁の考察;歩行行為の三時による考察;十二処の考察 ほか)
龍樹『根本中頌』(ムーラ・マドゥヤマカ・カーリカー)解説編(五島清隆)(龍樹(ナーガールジュナ)の思想
龍樹の著作
龍樹の生涯)

著者等紹介

桂紹隆[カツラショウリュウ]
1944年、滋賀県生まれ。トロント大学博士課程修了(PhD)、文学博士(京都大学)。トロント大学・京都産業大学専任講師、広島大学講師・助教授・教授、龍谷大学教授を経て、広島大学名誉教授。専門分野は、仏教認識論・論理学

五島清隆[ゴシマキヨタカ]
1948年、福岡県生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得満期退学。大阪YMCA予備校専任講師を経て、佛教大学非常勤講師、同志社大学嘱託講師。専門分野はインド初期大乗仏教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆとりくん

3
解説編第一章(1)〜(3)、(5)が非常に参考になる。相互依存の縁起でこれまで注目された中論だが、実は龍樹はそれを積極的に説くことはしていない。互いに他を前提としてはじめて成立する(相互に依存/関連している)ものは、無限循環(悪循環)になるゆえに、それぞれに実体性はなく、無自性・空であるというのが、龍樹の主張の根幹であったと説く。また、龍樹が主張する縁起はあくまで継時的なものであり、時系列によって説明した十二支縁起は(修行道の意義を否定しない等の意味において)龍樹にとって極めて重要な意味を持つとされる。2021/02/07

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