聖徳太子―実像と伝説の間

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393135877
  • NDC分類 288.44
  • Cコード C0015

出版社内容情報

聖徳太子非実在説の虚構性を排し、東アジア仏教史、日本古代史、美術史、考古学史料等の成果を駆使して、聖徳太子の実像を提示。

聖徳太子非実在説の虚構性を排し、東アジア仏教史、日本古代史、美術史、考古学史料等の成果を総合的に駆使して、聖徳太子の実像を提示する画期的論考。従来、等閑に付されてきた仏教的視点からの考察は圧倒的である。いま真実の聖徳太子の姿がよみがえる。

【著者紹介】
1950年生まれ。東京都立川市出身。早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。同大学院文学研究科後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、駒澤大学仏教学部教授。華厳宗・地論宗・禅宗などを中心としたアジア諸国の仏教教理、および、文学・芸能・近代ナショナリズム・酒・冗談(言葉遊び)などと諸国の仏教の関係、N-gramに基づくコンピュータ分析による語法解析や著者判定などについて研究。著書に、『華厳思想の研究』(春秋社、1996年)、編著に『新アジア仏教史10 朝鮮半島・ベトナム 漢字文化圏への広がり』(佼成出版、2010年)などがある。

内容説明

聖徳太子とは誰か?聖徳太子非実在説の虚構性を排し、東アジア仏教史・古代史・美術史・考古学史料などの学的成果を駆使して、聖徳太子観の時代的変遷をも視野に、聖徳太子の実像を描く。仏教的視点からの考察は圧倒的である。

目次

第1章 聖徳太子観の変遷(聖徳太子観の変遷;聖徳太子虚構説の問題点)
第2章 誕生と少年時代(呼び名の多様さ;誕生と名前の由来 ほか)
第3章 蘇我馬子との共同執政と仏教興隆(立太子記事の検証;三宝興隆の詔 ほか)
第4章 斑鳩移住とその後(斑鳩移住と法隆寺・四天王寺の建立;支える氏族 ほか)
第5章 病死、そして残された人々(病死と慧慈の嘆き;法隆寺金堂釈迦三尊像銘 ほか)

著者等紹介

石井公成[イシイコウセイ]
1950年生。東京都立川市生れ。早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。同大学院文学研究科後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、駒澤大学仏教学部教授。華厳宗・地論宗・禅宗などを中心としたアジア諸国の仏教教理、および、文学・芸能・近代ナショナリズム・酒・冗談(言葉遊び)などと諸国の仏教の関係、N‐gramに基づくコンピュータ分析による語法解析や著者判定などについて研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro13

29
大山誠一『天孫降臨の夢』で聖徳太子非実在論に興味を持った一方、「非実在論に学問的な批判はなくすでに学会内外に定着している」という独断的な記述で著者の学者としての態度には違和感も覚え、ぜひとも反論を読みたいと思っていた。先日読んだ『東アジア仏教史』の著者が非実在論への反論をしているとのことで取り寄せてみたのが本書。奇抜な説を持ち出すでもなく、初期の基本資料を出典と語法に注意して正確に読むという一貫した姿勢には好感。本書での反論は学者らしくトーン抑えめなので、がっつり大山説への反論を読みたければブログも参照。2020/06/13

こぽぞう☆

20
一次資料を丹念にあたり、聖徳太子の実像を探り出そうという本。筆者は非実在説に反論する立場である。三経義疏などにも立ち入り、後世の偽作と見るのは難しいと。終始、冷静で読みやすい本だった。2017/01/15

月をみるもの

16
Wikipediaには、「聖徳太子虚構論」に対して、「史料の恣意的な用い方や美術史の成果を無視する等の問題により、現在の歴史学会では無視されている」とあったので、反対論の先鋒である著者の本を読んでみたが、圧倒的に「虚構論」に説得力を感じる。「日本国記」を礼賛する素人に対して、呉座さんとか亀田さんが専門家しとて反論しているけど、そういうふうに「聖徳太子虚構論」を論破できるこの時代の専門家はいないのだろうか?2019/01/19

mittsko

5
とても面白かった…!(。・ω・。) 聖徳太子虚構説への批判で有名な著者。本書でもきっちり批判しており、素人目には大変説得力がある。ただ、それが本書の主題ではない。史資料の「正確」な読み、最新の研究成果をもとに「聖徳太子の実像を少しでも明らかにしたい」… そっちが本筋。 ※ なお、虚構説といっても、太子本人(モデル)の実在は認める。ここで虚構とは、『日本書紀』編纂の過程で、意図をもって極度に、凡庸な小人物が聖人化されたとするもの。2021/02/16

のむ

5
年々苛烈になる「聖徳太子虚構論」。それに真っ向から対峙し、史料や仏典を丹念に読み込んで、虚飾や色眼鏡を出来る限り排した原・聖徳太子に迫る。そして副産物として見えてくるのは日本書紀の出来の残念さ。初歩的な文法ミス、一貫性のない視点、杜撰な単語置換。一刻も早く国史を編纂しなければならなかったとはいえ、なあ。各氏族や個人の所有していた史料を精読することはおろか、まともな整理さえままならないまま、漢文の素養があろうがなかろうがとにかくかき集めた人員に書かせたって感じか。好きですけどね。2018/01/12

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