出版社内容情報
様々な言語で伝承された文献を比較し、近年の学術的成果から、ブッダに思いをはせた人々の息吹までを伝える優れた入門書。
内容説明
生身の人間であり、伝説ともなったブッダ。その生涯はどのように伝わり、解釈されてきたのか。多様な文献を時代背景とともに検討し、ブッダに思いをはせた人々の息吹をも伝える、絶好の入門書。
目次
第1章 釈迦牟尼の時代
第2章 釈迦牟尼の誕生
第3章 菩薩の悲しみ
第4章 出家
第5章 樹下成道
第6章 ネーランジャラー河の畔にて
第7章 伝道のはじまり
第8章 二人して一つの道を行くなかれ
第9章 教団の成立
第10章 その後の伝説
第11章 完全なる涅槃
第12章 涅槃後のブッダ
著者等紹介
吹田隆道[フキタタカミチ]
1955年京都府生まれ。大正大学文学研究科修士課程(梵文学専攻)修了。佛教大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)満期退学。専門分野は梵文阿含経典の批判的研究。現在、浄土宗招善寺住職。佛教大学、同大学院、京都文教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanon
0
仏教はファジー。仏教書というと堅苦しいイメージがあるが、この本はとてもわかりやすく、偏らず、そして新しく、面白い。お釈迦さんは物語りの中に生きているのではなく、現実を生きていた。だからこそ2500年経った今も仏教は生きているんだ。2013/03/30
ちょんまげ
0
仏陀のエピソード集。 本書は、残念ながら教科書的に仏教を学ぶことには不向きです。エピソード集なので、仏陀が食中毒で死にそうなのに遊行を続けてた、みたいな逸話が書いてるだけ。 よって、個別具体のエピソードから仏陀という人物の輪郭を捉え、教訓なるものを見出す、それを読者自身に求められます。 つまり、仏教は帰納的な教えなのです。 本は通常、著者の伝えたいことありきの演繹的な形式をとっているので、読後の違和感があるでしょう。 仏教には関心がなくても、主体的な読書をしたい方は、読んでみてはいかがでしょうか。2018/09/23