出版社内容情報
大いなる決意「僧にあらず俗にあらず」とは何か。資格としての僧を捨て、観音菩薩の命により真の仏教者として生きたその姿とは。
内容説明
嘘・偽りに満ち、真実からはほど遠い「世間」を自らの身でもって生ききった親鸞。謎多きその生涯と思想を辿る。
目次
序章 偉大なる思想家
第1章 比叡山を下りる
第2章 法然に師事する
第3章 流罪になる
第4章 非僧非俗に生きる
第5章 関東へ下る
第6章 『教行信証』の世界
第7章 関東を去る決意
第8章 帰京した親鸞
第9章 悲しみの晩年
終章 信心を喜ぶ
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程中退。気象大学校教授を経て、仏教・インド思想の研究、執筆等に幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moonanddai
5
筆者曰く、教行信証、そこから親鸞のメッセージを受信しようとすれば確実に失敗する。親鸞が自らの思想の理論武装を続けた書である(かなり意訳)と…。少し安心W。これまで親鸞関係の本をいろいろ読んできて、今更何なんですが、どうも親鸞が提示する色々な概念を、これまでバラバラに考えていたのではないかと思いました。大きかろうと毛ほどであろうと悪は宿業で、弥陀による「はからい」つまりは「他力」(信心以外に使っていいかどうか…)。悪をさせられるので「悪人正機」。そして「本願びいき」「造悪無碍」…と。???2022/04/23
yuya
0
かなりわかりやすい、他力本願、なぜ悪人までも救おうとしたのか?2019/06/22