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ゴータマ・ブッダ〈上〉 (普及版)

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784393135556
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0015

出版社内容情報

考古学的な発掘、仏教美術の遺品などの検討からブッダの真の姿を探る。本巻ではブッダの誕生から解脱までの道のりを詳述。

内容説明

ブッダは、どのような生涯をたどり、どのような思想を語ったのか。本巻では、その誕生から覚りに至るまでを描く。

目次

第1編 誕生・さとり・説法(誕生;若き日;求道の道行き;真理をさとる)

著者等紹介

中村元[ナカムラハジメ]
1912年島根県松江市に生まれる。1936年東京大学文学部印度哲学科卒。1943年文学博士。1954年東京大学教授。1970年財団法人東方研究会設立。1973年東方学院設立、学院長に就任。東京大学名誉教授。1977年文化勲章受章。1984年勲一等瑞宝章受章。1999年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

13
紀元前565年頃、今から約2600年ほど前に生きた一人の人間ゴータマ・ブッダの生涯を追う本。上中下巻で、上巻は悟りを得るところまで。土壌となった、古代インドの豊かな精神文化に感嘆しました。心を深く深く見つめ、あるがままをとらえる。ヨガでいつも言われることと同じ。ジャイナ教やウパニシャッドとの共通点も多々指摘されており、興味深い。また、初天法輪にあたる場面は初期経典には見られない、ブッダ自身の修業はかなり(政治や宗教勢力に対し)戦略的に練られた場所を選んでいるようだ、等、終始新たなブッダの姿を楽しみました。2019/12/28

Seele

2
再読。「中村元選集」の中から2巻を抜き出し、注記等を割愛しつつ、上中下に分冊した普及本の一冊。当時の著者の執筆年代からして、必ずしも直近の研究成果が反映されているわけではないかもしれないが、今読み返してもブッタに関する概説書としては、読みやすさ、学門的正確さと誠実さの点で、屈指のものという印象は変わらず。上巻は当時のインドの歴史的背景、ブッタ生誕から、「さとり」を得るまで。2019/08/14

じゃくお

1
本書では神格化されていないゴータマ・シッダッタ像が描かれており、迷妄的なブッダ観から離れた素晴らしい本と言えます。しかし、神格化や神話化は悪いことではない。そこには高等な生を全うできぬ衆生の切なる願いがある。事実のみを尊しとすれば、それもまた迷妄だろう。これは本書によって招かれる可能性のある誤解について言及したにすぎません。中村元によって書かれた続きをしっかりと読みたいと思います。2021/03/26

やまえつ

0
ブッダの生涯は、仏伝という形式の作品群として遺されている。しかし仏伝は比較的に新しく、ブッダが神格化されて描かれる傾向にある。この本では、より古い聖典に記述されたブッダの生涯に関する様々なエピソードを集めて、歴史上の人物としてのブッダに迫ろうとしたものである。上巻である本書は、誕生からさとりまでが描かれている。仏教入門書では当たり前のように書かれていることが、あっさり否定されていたり、現在の(といっても著者御存命の頃の)現地の様子と経典に書かれている様子の比較などがあったりして興味深い。ただ、人間としての2013/10/23

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