出版社内容情報
「やさしさ」をモットーとして世界中を駆け巡る人生の師。ドイツを訪問した際の子どもたちとの感動的な質疑応答の記録。2013年から翌年にかけてドイツを訪問した際のダライ・ラマと子供たちとのやりとりの記録……。次世代への熱く真摯なメッセージ。
「なぜ人が飢えで死ぬのを防げないの?」「どうすれば優しくなれるの?」「幸せになる方法は?」「恋したことある?」「イスラム教をどう思う?」「ことばや肉体の攻撃を受けたら?」「死ぬのは怖い?」
……これらの質問は、ドイツの子どもたちがダライ・ラマに投げかけたものだ。ダライ・ラマの答えは思慮深く、夢想的で、ときには意外で、そしてつねにきわめて率直だった。本書にはこれらの対話がいきいきと再現されている。
クラウディア・リンケ[クラウディアリンケ]
長年、法律家およびプロジェクトマネージャーとして国連に所属し、アフリカやニューヨークで勤務。現在はベルリンで、対話や参画を専門とした助言者団体で活動している。
森内 薫[モリウチカオル]
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。訳書にT・ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー』(河出文庫)、M・ムーティエ『ドイツ国防軍兵士たちの100通の手紙』(河出書房新社)、D・ブラウン『ヒトラーのオリンピックに挑め――若者たちがボートに託した夢』(ハヤカワ文庫)、E・フォックス『脳科学は人格を変えられるか?』(文藝春秋)、R・マーティン『愛が実を結ぶとき』(岩波書店)などがある。
中野 真紀[ナカノマキ]
独日・英日実務翻訳者。石川県生まれ。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業。1999年から2002年までボン大学に留学。訳書にドイツ連邦議会答申『現代医療の法と倫理』、ミヒャエル・フックス『科学技術研究の倫理入門』(以上、共訳、知泉書館)がある。『週刊 体のふしぎ』シリーズ(アシェット・コレクションズ・ジャパン)などの翻訳も担当。
イェンス・ボンケ[イェンスボンケ]
パリ生まれ。ベルリンでヴィジュアル・コミュニケーションを学ぶ。現在はベルリンでフリーのイラストレーターとして活躍。『ディー・ツァイト』『ニューヨークタイムズ』『SZマガジン』『キケロ』などに寄稿。近著に『Flugsaurier = Gaulfriseur. Tierische Anagramme』(2011年)などがある。
内容説明
どうすればやさしくなれるの?恋したことある?死ぬのは怖い?これらの質問は、ドイツの子どもたちがダライ・ラマに投げかけたものだ。ダライ・ラマの答えは思慮深く夢想的で、ときには意外で、そしてつねに、きわめて率直だった。本書にはこれらの対話がいきいきと再現されている。ダライ・ラマは幼少期を法王として敬われながらポタラ宮殿で過ごした。彼のそうした生い立ちを若い読者に向けて語ると同時に、著者クラウディア・リンケはダライ・ラマの教えの基本や、仏教の基本概念についてもやさしく説明している。
目次
第1部 ダライ・ラマという人(智慧の大海;獅子の玉座に座る男の子;「すべての人々が幸せになりますように」―仏教の基礎)
第2部 ダライ・ラマの言葉(二一世紀の世代に語るダライ・ラマのスピーチ;ダライ・ラマへの質問―内面的価値とよき人生について;平和と正義についての質問;宗教についての質問;ダライ・ラマの人生についての質問;親と教師たちへ)
感想・レビュー
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Chie
あきら
Hisatomi Maria Gratia Yuki
あららぎ
ニケ