内容説明
私たちの心のあり方を分析し、仏陀の悟りの世界を濃密に描く『仏地経』。玄奘三蔵が訳した唯識思想の重要経典をわかりやすく全文解説する、仏教入門。
目次
第1章 唯識思想とは何か―玄奘三蔵と『仏地経』をめぐって(唯識思想と『仏地経』;玄奘三蔵と法相宗)
第2章 『仏地経』を読む―さとりの智慧の世界を知る(はじめに―『仏地経』を読む前に;経題と訳者;序文 ほか)
第3章 唯識思想を深く学ぶ―『仏地経』に説かれる「五法」思想の展開(唯識思想における仏身論と五法説;唯識思想における四智の有漏・無漏をめぐる問題;『仏地経論』と『成唯識論』―玄奘三蔵における両書の翻訳の意図)
著者等紹介
長谷川岳史[ハセガワタケシ]
1968年生まれ。龍谷大学経営学部経営学科准教授。専門は中国仏教学。同時代的視座から見た中国仏教思想史の構築、仏典翻訳家の思想の解明、などをテーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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