内容説明
多様にして混沌の国を舞台に、宇宙の成り立ちから世界の終末まで、神と人と生命あるものの一切を、多数の図版と写真を交えて描く、魅惑のインドコスモロジー。
目次
第1部 インド正統派の宇宙観(バラモン教の宇宙観;ヒンドゥー教の宇宙観;タントラ教の宇宙観)
第2部 仏教の宇宙観(小乗の宇宙観;大乗の宇宙観;金剛乗(密教)の宇宙観
死者の世界その後―インドの外で)
第3部 ジャイナ教の宇宙観(ローカ・プルシャ;中界;ジャンブ洲 ほか)
著者等紹介
定方晟[サダカタアキラ]
1936年、東京に生まれる。1959年、東京大学教養学部卒、同大学院で印度哲学専攻。1963年より2年間、フランス政府給費留学生として、パリ大学で印度哲学を研究。現在、東海大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにまる
3
バラモン教からヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教と、インドの宗教・哲学において宇宙がどのように描写されてきたかの集大成。他の宗教・神話における宇宙の捉え方について詳しいわけではないが、インドの宗教は、人知が及ばない気が遠くなるような概念を、なんとか構造的に捉えようとしているところが特徴的だし、そこが面白い。宗教の教義には興味ないが、宇宙論として捉えると極めて興味深い。2019/11/01
オフィス派の宇宙図
0
民族が衰退していることを理由に円環的宇宙論が生まれたという記述から、ここ百年くらいの技術発展で未来予測するシンギュラリティ論も似てるものかもしれないと思った2016/03/31