内容説明
熊野古道の壮大な自然に胸を打たれ、歴史の重みに思いを馳せ、路傍の光景に笑みを浮かべて、ひたぶるに歩きつづけるその先にあるものは？西国三十三所徒歩巡礼の感動の記録にして、必携のガイドブック。
目次
松尾寺より竹生島へ
書写山より成相山へ
成相山より松尾寺へ
那智山より紀三井寺へ
紀三井寺より槇尾山へ
槇尾山より壷阪寺へ
壷阪寺より南円堂へ
南円堂より石山寺へ
長命寺より谷汲山へ
石山寺より穴太寺へ
穴太寺より清水寺へ
清水寺より書写山へ
著者等紹介
松尾心空［マツオシンクウ］
昭和３年、大阪府堺市に生まれ。堺中学を卒業するまで同市に在住（旧姓名、池上都雄）。昭和２８年、京都大学哲学科卒業。昭和３０年、西国第２９番松尾寺住職となる。各地に講演布教に出向き現在に至る。現在、京都府在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ohmi_jin
1
自身も西国三十三箇所観音巡礼の寺である松尾寺住職の徒歩巡礼の記憶。順打ちではないもののほぼ全てを徒歩、かつ出来るだけ古道を歩く姿に頭が下がる。また、本人もあとがきに記している通り、この巡礼は昭和末・平成初のものであり、すでに30年以上時間が経過していることは歴史的記録にもなりうる。2021/01/31
空隼
1
いつかは俺も松尾寺まで歩いて行こう。2013/08/07
みみずばれ
0
西国三十三ヶ所、二十九番霊場である松尾寺住職が自ら徒歩巡礼を行った記録。全行程を十二回に分け、そのつど同行者を募って数十人規模の巡礼団を率いている。期間は昭和六十二年から平成三年の間、バブルの時期にあたるせいか行き過ぎた開発や物質文明に対する批判が見受けられる。筆者が個人的に手に入れた明治の巡礼者の紀行文と自らの行程を照らし合わせているのが面白い。ただ筆者の真面目な人柄が災いしたのか何時何分にどこに着いたという時間の記録が細かすぎて少し読みにくい。筆者は巡礼用の地図も発行しており松尾寺から通販で買える。2011/07/30
