内容説明
欲望に支配された心は、道徳・宗教に目覚め、小乗から法相・三論・天台・華厳を経て、最高の密教の教えへと至る。弘法大師の説いた十段階の心の世界“十住心”を完全現代語訳。予備知識なしで誰でも読める、きわめて平易な訳文。
目次
第1部 秘蔵宝鑰 現代語訳(性欲と食欲のみに支配された最悪の段階(異生羝羊心)
愚かな心にわずかながら善の心が芽生えた段階(愚童持斎心)
神をあがめて一時的な安心を得た段階(嬰童無畏心)
自我は実在していないと見抜いた段階(唯蘊無我心)
因縁を理解し根源的な無知をとりのぞいた段階(抜業因種心) ほか)
第2部 解説(書かれた目的と時期;全体の構成;儒教との関係;後世への影響)
著者等紹介
正木晃[マサキアキラ]
1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。専門は宗教学(日本・チベット密教)。特に修行における心身変容や図像表現を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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