内容説明
華厳思想を体系的に詳述した華厳宗の根本的な綱要書『華厳五教章』。その核心である、十玄門と六相門の論理(「義理分斉」章)を中心に、事事無礙法界の関係性の論理構造をあますところなく解説。
目次
第1章 華厳思想の意義について
第2章 『華厳五教章』(全十章)について
第3章 別教一乗の構造―「建立乗」第一について
第4章 五教十宗の教相判釈―「教義摂益」第二から「分教開宗」第四まで
第5章 『華厳経』の独自の立場―「乗教開合」第五から「施設異相」第八まで
第6章 華厳の三性説および縁起観―「義理分斉」第九について1
第7章 十玄縁起の法門1―「義理分斉」第九について2
第8章 十玄縁起の法門2―「義理分斉」第九について3
第9章 六相円融義の法門―「義理分斉」第九について4
第10章 「所詮差別」第十の概要について
著者等紹介
竹村牧男[タケムラマキオ]
1948年東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。文化庁宗務課専門職員、三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授、同文学部長を経て、東洋大学学長。専攻は仏教学・宗教哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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