内容説明
近現代インドの基層を探る。梵我一如を説く古代のウパニシャッド哲学から、近現代のヒンドゥー・ナショナリズムにいたるまで、インド社会の成立・展開、およびインド思想に関する本質的な論考を集成。
目次
第1部 古代インドの哲学と思想(古代インドの宗教と思想;ウパニシャッドの哲学;古ウパニシャッドのアートマン観―『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』一・四の研究 ほか)
第2部 古代・中世のインド社会と思想(古代インドにおける身分と階級;ヒンドゥー思想の変革)
第3部 近現代のインド社会と思想(インド思想史研究私見;近代(イスラーム教侵入以後)の倫理思想
ヒンドゥイズムの社会倫理とインド社会の現代化 ほか)
著者等紹介
高崎直道[タカサキジキドウ]
1926年、東京都生まれ。1950年、東京大学文学部哲学科(印度哲学専攻)を卒業。1954年、インド政府給費留学生としてプーナ大学大学院へ留学。1958年、プーナ大学にてPh.D.を取得。1966年、Ph.D.論文“A Study on the Ratnagotravibhaga”(『宝性論の研究』)をローマより刊行。1972年、東京大学にて学位(文学博士)を取得。1975年、学位論文の『如来蔵思想の形成』で恩賜賞、日本学士院賞を受賞。東京大学名誉教授。鶴見大学名誉教授(元学長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。