出版社内容情報
「須弥山世界」と「極楽浄土」に代表される二大宇宙論を,形や構造上の違いだけでなく,時間と空間,運動と光明などの独自の観点から,悟りや修行との関係も視野に入れて解説。
内容説明
須弥山世界と極楽浄土に代表される各種の宇宙論を、天体の「運行」と「輝き」、魂の「救済」と「遍歴」など、独自の観点から読み解く。
目次
第1章 仏教の思想と宇宙論
第2章 須弥山世界の宇宙論―単一の世界
第3章 「千の宇宙論」―一から多へ、多から一へ
第4章 「千の宇宙論」のドラマと「道」
第5章 「無数の宇宙論」と光の教え
第6章 「無数の宇宙論」の終末論―ガンガー河の砂の数ほどのブッダたち
第7章 結論―運動と光明
著者等紹介
クレツリ,W.ランドルフ[クレツリ,W.ランドルフ][Kloetzli,W.Randolph]
ウィッテンバーグ大学卒、1964年よりシカゴ大学で宗教史を専攻。哲学博士(宗教史)。アメリカ大学、ジョージワシントン大学、ダートマス大学で、ヒンドゥー教、仏教、比較宗教学(宇宙論)などの講義を担当
滝川郁久[タキガワイクヒサ]
1968年、広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院博士課程満期退学。専門はインド仏教のアビダルマと唯識思想。現在、早稲田大学・東海大学非常勤講師
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