出版社内容情報
鳩摩羅什以来，中国の南北朝から隋の時代に，東アジアにおける法華経理解が方向づけられた。この時代のあらゆる法華注釈書を緻密に分析し，その思想動向を解明した画期的大著。
目次
第１篇 吉蔵以前の法華経疏の研究（鳩摩羅什・慧観・僧叡の法華経観；道生『妙法蓮花経疏』の研究；劉〓撰『注法華経』の逸文；法雲『法華義記』の研究；慧思『法華経安楽行義』の研究）
第２篇 吉蔵の法華経疏の研究（吉蔵の法華経疏の基礎的研究；吉蔵の教判思想と法華経観；経題「妙法蓮華経」の解釈）
第３篇 『法華経』信解品の譬喩解釈と教判思想（道生『妙法蓮花経疏』において；法雲『法華義記』において；吉蔵の法華経疏において；智〓・灌頂『法華文句』において）
