出版社内容情報
前著『律蔵の研究』による資料論を踏まえ,釈尊および仏弟子の教団(僧伽)をあらゆる角度から分析・考察し,その日常生活の具体的な姿を浮き彫りにした記念碑的研究。
内容説明
釈尊がその教団で実現せんとした平和=和合僧とは?その内容と実現方法の分析から、世俗の法律、さらには戒と律との概念の違いを闡明し、当時の僧院の実像と底流にある思想を読み解く。
目次
第1章 原始仏教におけるサンガの意義(仏教以前のサンガ;仏教僧伽の特質;サンガの超世間性と国家権力との関係;仏教教団における僧伽の位置―四衆・五衆・七衆との関係;仏教におけるサンガ形成の歴史;サンガと統率者)
第2章 サンガ結合の精神的紐帯(サンガへの入団;戒と律;戒体と戒の得捨;サンガ統制のための罰則)