出版社内容情報
華厳・天台等の主要な中国仏教思想をはじめ，聖徳太子の独創的な仏教解釈や凝然・道元の戒観等，東アジア仏教の教理と戒律の問題点や独自性を，インド仏教も視野に入れて詳述。
目次
第１篇 インド・中国仏教の諸相（八相成道と八相示現；初期大乗仏教における在家と出家；縁起と性起―華厳の唯心偈をめぐって；智〓の戒体論について；智〓における実相と法界；四分律宗の出現と十誦律；道宣の法華経観）
第２篇 日本仏教の諸問題（日本仏教の教団的特色―とくに僧尼令の問題点；仏教学と宗学；勝鬟経義疏より見た十大受三大願と如来蔵；勝鬘経義疏の註釈における太子の態度；勝鬟経義疏と奈９３との関係について；日本思想史と戒律仏教；凝然の戒律思想；授菩薩戒儀の研究；道元の戒観と律蔵；禅と戒律―十六条戒を中心として；大蔵経の系譜）
