シリーズ大乗仏教
智慧/世界/ことば―大乗仏典〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 361p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393101643
  • NDC分類 183
  • Cコード C0015

出版社内容情報

本巻は大乗仏教の主要経典である「般若経」「華厳経」「法華経」の成立や東アジアにおける展開を中心に、大乗仏典の意義を論究する。

内容説明

本巻は、大乗仏典の起源に新機軸を打ち出し、あわせて、代表的な大乗仏典である般若経・華厳経・法華経をとりあげ、その成立と、アジアにおける展開を具体的に解明する。

目次

第1章 初期大乗経典のあらたな理解に向けて―大乗仏教起源再考
第2章 般若経の形成と展開
第3章 般若経の解釈世界
第4章 華厳経原典への歴史―サンスクリット写本断片研究の意義
第5章 華厳経の世界像―特に声聞乗との関係をめぐって
第6章 東アジアの華厳世界
第7章 法華経の誕生と展開
第8章 法華経の中国的展開
第9章 法華経受容の日本的展開

著者等紹介

下田正弘[シモダマサヒロ]
1957年、福岡県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。1993年、文学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

10
第4巻に入り、2冊にわたり主要な大乗経典に論が及ぶ。冒頭かなりの紙幅を割き、下田正弘氏により大乗経典テキストの成立と影響等、基調としての論文が披露される。近年成立し否定し去られた大乗仏教仏塔信仰起源説を含め、近年の初期仏教僧伽研究成果が示され、その中で説一切有部教団の中で大乗テキストが成立していった経緯が、その言語、書写の形態、更には僧伽を経済的に支えた在家信者等の様子が興味深く述べられる。後半般若経群や華厳経の文献学的記述は素人には難しいが、次いで法華経の各品とその統一的構成、中国や日本での受容等面白い2022/04/21

マウンテンゴリラ

1
シリーズ第四巻に至り、いよいよ大乗仏教の代表的経典である、般若経、華厳経、法華経に関する論考と解説に入ってきた。本巻のタイトルである、知慧、世界、ことばは、それぞれの経典を象徴する概念でもあり、また、各々の経典に共通する概念であるということもおぼろげながら理解できた。般若経の知慧、空の概念や、法華経の一乗、久遠、菩薩という概念については、いわば、仏教の核心として、一般的にも知られているが、それらについても解釈の多様性や歴史性があるというところに、絶対宗教とは異なる仏教の相対性や無常性を感じた。→(2)2014/09/23

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