内容説明
ラテン語とギリシア語は、なぜあらゆる文法の範(モデル)になっているのか。2つの言葉の骨格をくっきりと浮かびあがらせて、言葉のしくみのおもしろさを縦横に説いた、漸新でぜいたくな入門書。
目次
第1章 ギリシア、ローマの文学と言語の伝統
第2章 ギリシア語とラテン語の系統
第3章 文字
第4章 発音
第5章 アクセント
第6章 形態
第7章 統語
第8章 韻律
第9章 固有名詞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
7
ラテン語とギリシア語を両方いっぺんに扱った欲張りな入門書。あとがきには「古典語を知りたい人向け」と書いてあるけれど、全く知らない人が最初に読んだら覚えることの多さと舌足らずな説明のせいで途中で壁にぶん投げたくなると思う。活用表も最低限のものしか載ってないので、本書だけで独習するのは不可能。ただし、ギリシア語とラテン語の違い(接続法の用法のズレとか、完了形のニュアンスの違いとか)が簡潔にまとめられているので、ギリシア語とラテン語の初級~中級あたりの人が読めばけっこう勉強になるはず。2010/01/29
NulliusInVerba
3
初心者には細かすぎて難しすぎかと。自分の場合ギリシア語の智識がほとんどなく、ラテン語にないアオリストや希求法(願望法)をラテン語と比較して理解できるかと軽い気持ちで読み始めてみたが、最初の発音アクセントで躓いた。奪格がないということを除いて、ギリシア語の方が総じてラテン語よりかなり複雑というのが本書をざっと読んだギリシア語に対するイメージ。他書でもう少しギリシア語を学んでからもう一度読み直したい。2013/06/20
なつき
1
『ラテン語とギリシア語』読了。両方学習していてやっぱり似てるよなーと思っていたので、タイトルでまず手に取った。初級者としてはまず格が似てるなーという印象だったのだが、テンス、アスペクト、シンタックスなどなど、さまざまな側面で類似点が。そのうえでのニュアンスの違いも、面白い。2017/03/18
たぬき
0
ギリシャには苗字は無い ラテンが特異2010/02/09