出版社内容情報
想像力は、あるかい?
憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、
そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。
「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」
やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、
焦がれるような思いを募らせていく——。
走るしか能のない新米、突っ走る!
行き先は、たぶん未来。
「有川浩」改め「有川ひろ」の、
お仕事小説&ベタ甘ラブコメ。
涙と笑顔と元気が湧いてくる、待望の最新小説!
内容説明
走るしか能のない新米突っ走る!行き先は、たぶん未来。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
714
有川 浩改め有川 ひろは、新作中心に読んでいる作家です。久々の小説の新作は、映像制作会社のお仕事小説でした。もっとブラックでドロドロしているのが、この世界のような気がしますが、著者らしく爽やかな読後感です。『空飛ぶ広報室』が本作中で映像化されるとは思いませんでした。続編もありそうです。2020/02/07
kou
650
読み終わってすぐに、もっと、もっと、も~っとイロイロなエピソードを読んでみたい!5編じゃ足りない!!といった想いが溢れてきた。信頼できる仲間、情熱を注ぐことができる仕事・・・この2つを得られる事は幸せなことだと思う。続編を期待せずにはいられない。2020/03/31
ウッディ
641
映像を作る仕事をするという夢を諦めかけていた良井良助は、バイトでの仕事ぶりが認められ、映画・ドラマの制作会社である殿浦イマジンに拾われる。色んな現場で良い作品を作り上げるために、キャストやスタッフが気持ちよく働けるために、想像力を使い、懸命に走る良井(イーくん)の成長物語。「空飛ぶ広報室」「植物図鑑」など有川小説を彷彿とさせる作品の映像化で、ご本人もどき(?)も重要な役柄で登場し、久々の有川作品を堪能できました。殿浦イマジンの先輩たちが格好良く、映像制作の裏側も覗くことができ、大満足の一冊でした。2020/09/01
しんごろ
590
有川作品の集大成なのかと思わせる有川ファンにはたまらない作品でした。過去に出された有川作品の要素がたっぷり入ってるよ。ああ、有川ファンで良かったわ。やっぱり有川ひろ作品、好きだなあと認識。映像制作のお仕事の話。イーくんと幸が結ばれるといいなと思わせる恋愛成分もたっぷり。自分もイマジンを発揮して、表舞台でなくていいから、あくまでも裏方、影として、縁の下の力持ちとして働きたいと思います。2020/03/29
射手座の天使あきちゃん
583
「胸キュン」小説では並ぶ者無く、筋金入りの自衛隊フリークにして、舞台の演出も多才にこなす 世論に媚びず信念は明確に主張する… 自称フィールドワーク作家が満を持して世に送り出したお仕事小説は、新宿歌舞伎町のキャバクラのビラ配りがひょんなことから映像制作会社に入社し子供のころに憧れた夢を実現させていく成長物語(もちろん胸キュンフレーバーも忘れません)。 いやぁ、ここまで業界裏事情を熱く語られて「私って凄いでしょ❕」アピールされるとちょいと尻込みしたくなります <(^_^;2021/01/03