内容説明
「コツン!」結花の歯に、なにか固いものが当たりました。「なんだろう?」と言いながら、それを手のひらにのせます。「これ、もしかして真珠かもしれない!」どこからか、幻想的な潮騒の音が聞こえてきます。その音にまじって、明日香が昨夜、耳にしたあの声が…。“ふと気づいたら痛みが消えていて、わたしはなにかを抱いていたの。真珠だった”。作者の実体験であり、オペラにもなったしじみの話がついに読みものに!『絆』が求められる現代に問いかける感動の物語。
著者等紹介
木下宣子[キノシタノブコ]
詩・歌曲詩・オペラの原作、台本を中心に執筆活動。日本歌曲コンクール詩部門選考委員。早稲田大学大学院修士課程修了。日本詩人クラブ、日本歌曲振興会、童謡文化を広める会所属
平島毅[ヒラシマタケシ]
1971年生まれ。1998年東京藝術大学大学院修了。1997年玄光社ザ・チョイス展に入選。1999年ARTBOX大賞展にて三木多門賞受賞。その後、川村みずえ賞、横尾忠則賞を受賞。イルフ日本童画大賞展にて奨励賞、審査員賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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