出版社内容情報
なぜ研究者に、なぜ知的財産法を
第二次大戦末期に生を享け、大学紛争の時代を経て、さまざまな先生に巡り会い導かれながら研究者の道を選び、「知的財産法」という新しい学問を築き上げた学者の回顧録です。
何を研究すべきか迷い苦悩し、また病と闘いながら、新しい学問を確立させてゆく軌跡を読むことで、「知的財産法」に関わっている人はもとより、そうでない人も、人生や仕事のヒントを見つけ元気づけられる一冊です。
内容説明
なぜ研究者に、なぜ知的財産法を何を研究すべきか迷い苦悩し、病と闘いながら新しい学問を確立させてゆく軌跡と、これからの知的財産法学への期待。
目次
第1部 歴史を振り返って(出生から助手になるまで(1945年~1969年)
助手時代(1969年~1973年)
学者初期(おおむね助教授(1973年~1984年3月)時代 ほか))
第2部 中山先生の喜寿によせて(両極の間;中山信弘先生にお教えいただいたこと;中山先生との出会い ほか)
第3部 知的財産法学のこれまでとこれから(中山法学の真髄;中山知的財産法学の特徴;知的財産法学の将来)
著者等紹介
中山信弘[ナカヤマノブヒロ]
1945年浜松にて出生。1969年東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手、同助教授、同教授、明治大学研究・知財戦略機構特任教授を経て、東京大学名誉教授、弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へむち
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理系出身の弁理士な上、法学部に在籍したことはないため、実際の法学者の方の研究を完全には理解できないが、中山先生の学者としての生き方というものが、ひしひしと伝わってきた。 理論と実務のバランスや、教育について等、企業での実務でも応用できそうなことが書かれており、非常に参考になった。2023/10/22
nobuharuobinata
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東大知財講座創設者である中山信弘先生の自叙伝と「中山門下生」による対談録。一代にして知的財産法という学問の体系化を実現した知財の巨人の学者生活にふれられる。法学者の意義は「世の中の事象に俯瞰的・統一的な見通しを与えることではないか」とされているのが印象に残った。2022/07/24
check mate
0
インセンティブ理論ではなく古典的権利論を発展させようとしている上野達男先生、応援してます2022/07/19