“福島原発”ある技術者の証言―原発と40年間共生してきた技術者が見た福島の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334977726
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0095

内容説明

福島原発を知り尽くした熟練技術者が語る現場の真実。

目次

プロローグ 安全神話の崩壊
第1章 福島原発の知られざる事故(特定秘密保護法案の公聴会で伝えたかった「現場」の声;機械は必ず故障するという、当たり前の現実 ほか)
第2章 東電と福島原発(当時、原子力は敗戦から立ち直るための「夢のエネルギー」だった;福島第一原発敷地内にあった「GE村」 ほか)
第3章 事故処理の現場と政府・東電(あの日、私はGEの担当者と連絡を取り合った;混乱する現場、伝わらなかった伝言、本店の対応 ほか)
第4章 福島の真実と未来(震災から3年、全体の士気は下がり始めている;熟練技術者が抜け、現場に初歩的なミスが増える ほか)
エピローグ 日本人と原発

著者等紹介

名嘉幸照[ナカユキテル]
1941年、沖縄県伊是名村生まれ。GE技術者として福島に移り住み、福島第一原発の運転スタート時から現在までの約40年間、同原発に携わる。建設当時から現在までの同原発の現場を知る、数少ない技術者の一人。主に福島第一原発の保守・点検を担当し、’80年に東京電力の協力会社、東北エンタープライズを設立。自ら技術者として現場の指揮をとる傍ら、若い技術者を育て、福島を含む日本各地の原発に派遣し保守管理を行っている。「3・11」以降、ドイツの公共放送局(ZDF・第二ドイツテレビ)制作のドキュメンタリー番組『フクシマの嘘』を始め、スイス放送協会、ロイター通信社、ニューヨーク・タイムズ等、国内外のメディアで現場の意見を発信し、福島の現状を訴える。東北エンタープライズ会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Takako

2
沖縄出身で技術者として40年間、福島の原発に携わってきたという著者。最初は米国GEの技術者として派遣され、その後独立。東電の協力会社を設立した。常に東電の外側から、でもすぐ近くで原発を作り、メンテナンスし、動かしてきた。原発が作り始められた頃の様子から描かれていて、双葉郡と原発がともに夢を創っていた様子がよく伝わってくる。その上で、あの事故を起こしてしまったものの一部として自身を真摯に認め、第二の故郷となった福島のこれからを考えている。この人もまた、熱い。2014/05/31

NEMO

1
1941年、沖縄の伊是名島に生まれた著者は、一等機関士として貨物船に乗り、その後アメリカ船の機関士の資格を取り米船籍のスーパータンカーに乗るようになり、そこで「原子力をやらないか」と声をかけられ、大学を経てGE社に雇われ、30代の初めから1Fの仕事で福島に住み始めたという経歴の持ち主。沖縄人であり、原発人であり、福島人でもあるという立場の方。グランドデザインとして示される《双葉郡アイランド構想》は、考え方のひとつとしてあってもいいものだとわたしは思う。他にもいろいろな考えが出てくるきっかけになってほしい。2014/05/25

Tomitakeya

0
1990年頃から原子力発電所政策が変わっていった、という言葉が残った。福島原子力発電所の建設からあの事件まで1人の技術者として関わってきた証言は重い。原子力発電の推進する人にも反対する人にも読む価値がある1冊だ。2016/12/20

yukioninaite

0
なぜ、この本が・・・・あとの祭という言葉で言い表せないほどの災禍なのに。2014/10/07

たく

0
興味深く読めたが、原発か、1Fとその周囲に全く関係のない人にはイマイチかもしれないなあ。著者の方に思い当たるので面白く読めた?のかな。2014/04/18

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