負げねっすよ、釜石―鉄と魚とラグビーの街の復興ドキュメント

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334976675
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

3.11で崩壊した釜石の被災から復興への道のりを、漁業、製鉄所、ラグビー(釜石SW)を軸にノンフィクションの名手が描く。

内容説明

釜石には夢と大漁旗がある。とにかく、「一歩ずつ、前へ」だ!「あの日」の絶望から、立ち上がろうとする人たち。

目次

序章 津波に負けなかった大漁旗―浜登寿雄
第1章 ラグビーの街・釜石(震災日記―増田久士;ぜんこうさん―高橋善幸 ほか)
第2章 鉄の街・釜石(鉄のふるさと;鉄鋼マンの使命感、ラガーマンの献身―森闘志也 ほか)
第3章 魚の街・釜石(津波てんでんこ―三陸の漁業・岩切潤;いまでも海が好き―小白浜漁港・佐々木九一朗、木村琳藏 ほか)
第4章 これから(家族でトライ―小野寺政人;この光景を目に焼きつける、語り継ぐ―高橋善幸・聡太郎親子 ほか)

著者等紹介

松瀬学[マツセマナブ]
1960年長崎県出身。早稲田大学ではラグビー部で活躍。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク支局に勤務。02年に同社退社後、ノンフィクションライターに転身。人物モノ、五輪モノを得意とする。著書に『汚れた金メダル―中国ドーピング疑惑を追う』(文藝春秋=ミズノスポーツライター賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

The pen is mightier than the sword

2
東日本大震災が起きてから半年過ぎた頃に出版された本である。日本開催のワールドカップの試合誘致が本格的になる前だろう。この頃、釜石が釜石であるために必要な鉄と魚とラグビーという3つが復活に向けて動き出した。この本では3つに関わる人々に焦点を当て、3月11日に襲った悲劇、帰らない人たちの思い出、そして前を向くための決意が述べられている。新日鉄が釜石シーウェーブスの存続を決めたのは3月20日だったそうである。ラグビーは直接生活の糧とはならないが、釜石はラグビーの街の復活を後回しすることはできなかった。3042019/10/28

西澤 隆

2
買ってはあったものの「心に元気のないときはやめておこう」と思って積んであったこの本。でも、読了して思ったのは、「元気が出た!」ということ。言ってみれば、「スポーツ新聞とNumberの違い」なのだけれど、「どこが悪いから勝てない」というんじゃなくて「ここが凄い人たちなんだ」ということをいろんな切り口で見せてくれる、トッププレイヤーたちへの敬意に溢れた切り口が心地よいのです。そして、そういう視点で語られる「釜石でワールドカップラグビーを」という意気込みは、本当に応援したくなるのです。2012/06/16

鳥義賊

2
テレビのヒーローと違い、家族や仕事やチームを背負っている人間があの状況で怪我人を背負って走ったり、水の中に飛び込んでいったことを思うと涙が止まらない。新日鉄釜石の7連覇を知っている世代には特に熱いメッセージを送ってくれた一冊です。2012/02/25

ゆう

2
スポーツライター松瀬学さんによる、ラグビーチーム釜石シーウェーブスを中心とした震災復興ドキュメント。SWの活動の他に、鉄の町として、海の町としての面からも復興を取り上げ、特に第3章で大船渡・崎浜漁港について読みたくて購入。 震災で得た教訓は?という問いに「まったく人間が見えた。ウラ、オモテすべて。」という言葉がリアルだ。 岩手県に住んでいてもSWのことはほとんど知らなかったのですが(^_^;)、2019年のワールドカップ釜石誘致という大きな夢を、ぜひかなえて欲しいです。応援しています。2012/01/05

Takeshi Kato

0
大西鐡之祐は、ラグビーには闘争が愛情で包まれる瞬間がある、と言った。 ラグビーは故意に相手を傷つけようとすればできる。けれど、人はそれを思いとどまる。その思いとどまる心こそが貴重なんだと。卑怯を憎み、敵をも思いやる。そして、試合が終われば敵も味方もなくなる。 そういうラグビーだからこそ、この人達の様なラガーマンが育まれるのだろう。 すっかり体は小さくなって、ガチガチのラグビーはしてないけど、心はずっとラガーマンでいたい。 楕円球が絡むと、どうにもこうにも涙が出る。 ラグビーって、やっぱいいなぁ。2018/01/06

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