感染遊戯

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334927486
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作が手がけた、製薬会社サラリーマンの殺人事件。息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、倉田修二がかかわることになった、二人の男女を襲った路上殺傷事件。姫川玲子班解体直前、殺人犯捜査第十係に所属していた葉山則之が担当した、世田谷の老人同士の小競り合い。事件の規模も様相もさまざまだが、共通している点が、ひとつあった。それは、被害者の個人情報を、犯人は何らかの手段で手に入れているらしきこと。事件の背後には何があるのか!?―。

著者等紹介

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年、『妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。03年、『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。警察小説の爆発的なヒットで注目を集める一方、青春小説でも高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きさらぎ

251
今回は姫川よりガンテツが大活躍! 人の弱みを握り恐喝してお金を巻き上げているのは同じなのに、それを何に使うかとか、正義を振りかざしていないところとか、近づきたくはないが以前ほどの嫌悪感はなくなった。4つのバラバラの事件かと思ったら、さすが誉田哲也。そんなはずがない。欺瞞と偽善に満ちたこの世の中で騙し騙される人々。怒り、恨み、絶望、悔やみ、恐れ、虚無。ことが暴かれたときどこまで赦せるのか。社会悪が本質的な悪とは限らないが、自分では手を汚さず、人をコントロールして目的を達成していくそのやり方が何よりあくどい。2017/07/10

じゅん兄

196
姫川玲子シリーズもシリーズを重ねるごとに、そしてこのようなスピンオフ作品によって、姫と姫の周りを固める人物の過去や人柄が明らかになることで小説としての厚みが増している。最初は単にいやなやつでしかなかったガンテツもいつの間にか魅力ある刑事になってるし、姫との掛け合いが面白い。次が楽しみなシリーズ。2013/06/08

かずよ

140
ドラマで所々あった内容だったので原作はこうだったのかと納得した!登場人物がドラマの配役通りに浮かんでくる。こうもピッタリなのは珍しいかも!2012/06/17

モルク

118
姫川シリーズ第5弾ではあるが、姫川の登場シーンは少なく姫川が主役ではない。3話の短編が最後の1話で絡まった糸がゆっくりとほどけていき一本になるように集約されていく。その後の倉田も登場するが、今後彼はどうなっていくのだろう。そして…えっ?!外務省ってそんなところなの?が本音。なんか官庁の中でもスマートで紳士的な感じがしていたんだけど幻影だったのか。2019/01/21

☆ゆう☆

114
姫川シリーズ第五弾。番外編。四つの事件で構成される短編集。かと思えば、それぞれの事件の捜査を進めていくと、見事にすべての事件が一つに繋がっていき…。短編を読んでいるのだが、長編を読んだような読後感。とても読み応えのある作品だった。また、『シンメトリー(過ぎた正義)』からのリンクも外せない。またしても事件の背景は酷だった。ウイルスのように殺意を蔓延させる方法を選択した犯人は罪であるが、年金問題、血液製剤、裏金工作..被害者たちにも裁かれる過去があった。人が人を殺す理由について考えさせられる。(iBooks)2013/04/04

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