内容説明
渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊の高丸の新しい相棒が着任した。それは白髪頭のどう見ても定年間際の男・縞長だった。心の中で溜め息をつく高丸だったが、縞長は苦労を重ね、思いがけない実力を秘めた刑事だった!
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。’78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、’08年『果断隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞をダブル受賞。’17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞を受賞。日本推理作家協会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
260
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。機動捜査×見当たり捜査の連作短編集、さらりと読めます。見当たり捜査の達人は、実在するのでしょうか?そうなると、変装も整形も意味がないことになります。将来的にはAI見当たり捜査官が、登場するのかも知れません。2019/04/13
おしゃべりメガネ
189
今野さんらしいタイトルどおりなスピード感溢れる連作集でした。機動捜査隊の「高丸」の元へ怪我をした相棒の代わりに着任したのが、白髪頭で定年間際の「縞長」だった。内心、なぜこんな冴えないベテランと組まされなければならないのか不満が隠せない「高丸」だったが、「縞長」は意外な'特技'を持っており、次々と犯罪者達を検挙していきます。もっと覆面パトカーを使ったアクション要素があるのかと思っていたら、意外にも地道な捜査を軸にした展開でした。ベテランが若手を育成し、若手が意識を改めていく流れもスッキリとして良かったです。2019/05/12
旅するランナー
143
渋谷署機動捜査隊に、しょぼくれた50過ぎのおっさん縞長が着任する。見掛けはぱっとしないが、見当たり捜査の達人で、ちらっと目を見ただけで指名手配犯を見つけ出す。コンビを組む若手機捜隊員高丸はしっかり勉強させてもらってます。ふたりでさくさく手柄を立てていく。さっと現場にきて、ちゃっちゃと仕事して、ぱっと引き上げる、働き方改革のお手本のような機捜。奇想天外な展開はなく、機捜案外仕事できるなっていう爽快感を感じながら、さっと読んで、ぱっと感想書けちゃいます。2019/06/29
初美マリン
140
元見当たり捜査官と機捜のコンビの短編集、それぞれは、短いけれど充分楽しめました。2019/10/08
雅
130
機捜がメインの作品は初めてかも。捜査1課を目指しヤル気に溢れる主人公と定年間近のベテランのコンビがいい感じ。一気読み出来る面白さ。今野敏にハズレ無し2020/04/12