出版社内容情報
誉田哲也[ホンダ テツヤ]
著・文・その他
内容説明
なんてことのない夏の一日。でもこの日、人生の意味が、確かに変わる。教室の片隅で、密かに小説を書き続けているクラスメイト。事故で失明した妹と、彼女を気遣う姉。音大入試に失敗して目的を見失い、実家の喫茶店を手伝う姉と、彼女との会話を拒む妹。年上の彼女。暴力の気配をまとい、執拗に何者かを追う男。繋がるはずのない縁が繋がったとき、最悪の事態は避けられないところまで来ていた―。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年、『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。2003年、『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
378
誉田 哲也、新作をコンスタントに読んでいる作家です。4つのストーリーがボーダレスにシンクロする青春ミステリでした。著者としては、凡作かも知れません。「ストロベリーナイト」が登場するとは思っていませんでした。カフェ ドミナンでカレーライスとレモンスカッシュを食してみたいなぁ。2018/10/06
いつでも母さん
227
何処で誰と繋がるのかと気になってページを捲る指が早くと急かす・・霧の中むやみやたらに歩いていたら、突然視界がクリアになって、さっきまでの霧は何だったの?な感じの唐突感。『境界線』など存在しないのか?一周回って同じところに着地?そうだろうか・・白誉田と黒誉田が混ざり合うのかと思ったのです私は。正直、黒誉田の影が薄くちょっと想像したのとは違った(どんなのを待っていたのだ・・汗)けれど、彼女達がそれぞれの道を歩いていたラストにOKかぁ!2018/09/13
うっちー
220
複数の話しがひとつの事件に。やや強引でもあり、それがどうした感あり2018/10/09
ででんでん
130
登場する女子高生が書いている小説の描写が章ごとに挟まれ、また違う二つの場所での物語も加わり、どうなるのかなと思っていると…。それぞれの世界がちぐはぐなままに、くっつけてあるように思えて(わざとかもしれないな)、少し肩をすかされたように感じた。最後は、登場人物のほとんどが、自分の人生をしっかりと掴みなおせた形で終わっていて好ましい。この世界すべての境遇の全く違うひとりひとりが、みんな自分を主人公とした物語を生きている…ということを考えると果てしなくなんとも言えない気持ちになる今日はクリスマス✨🎄✨2018/12/25
ケイ
129
女子高生が中心に据えられる誉田作品は、そりが合わないなと、この作品で改めて思う。高学年くらいから25歳くらいまでの男女は、こういう作品をどう思うのか聞いてみたいな。ラノベっぽいのなら、他の作家さんでいかにもなのがいくらでもあるし。誉田哲也さんも、乙一→中田永一くらいまで振り切れて欲しいなという願望。 2019/03/07