光文社新書<br> 村上春樹はノーベル賞をとれるのか?

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光文社新書
村上春樹はノーベル賞をとれるのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 259p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334039431
  • NDC分類 902.05
  • Cコード C0290

出版社内容情報



川村湊[カワムラ ミナト]

内容説明

毎年世間をにぎわす、村上春樹とノーベル文学賞。村上文学は世界文学たり得るのか?村上春樹でなかったとしたら誰が?ノーベル文学賞の功罪は?村上春樹と同世代の著者が読み解く、世界文学の見果てぬ夢。

目次

1 ノーベル文学賞と日本人(私の見てきた村上春樹文学;ノーベル文学賞殺人事件;川端康成の受賞まで;大江健三郎とノーベル文学賞;翻弄される作家たち)
2 ノーベル文学賞とは何か(ノーベル文学賞の歴史;ノーベル文学賞・傾向と対策;受賞者の世界・非受賞者の世界)
3 村上春樹は“第三の男”になれるか?(村上春樹とノーベル文学賞;村上文学は「世界文学」か?;村上春樹の受賞の可能性)

著者等紹介

川村湊[カワムラミナト]
1951年、北海道網走市生まれ。法政大学法学部を卒業ののち、韓国・東亜大学校助教授などを経て、法政大学国際文化学部教授。『補陀落』で伊藤整文学賞、『牛頭天王と蘇民将来伝説』で読売文学賞を受賞。日本文藝家協会、日本ペンクラブ、日本近代文学館理事を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

49
2016年の発表前に図書館に申し込んでいたのだが、借りることができたのは発表後(笑)。文学賞の歴史や日本との関係、そして村上春樹受賞の可能性を論じており、なかなかためになります。平和賞に負けず劣らず「政治的」な決定過程や欧州作家の偏重ぶり、国や地域の持ち回り傾向などを知ると、そんなに大騒ぎするほどの賞なのかと訝ってしまいます。カズオイシグロが日本枠のライバルとは!両方好きな作家だけに複雑な心境。今回はボブ・ディランという大番狂わせの結果でしたが、川村さんがどう予測していたかは読んでのお楽しみということで。2016/10/17

SOHSA

35
《Kindle》まえがきに書かれているとおり、タイトルどおりの内容に特化した著述ではない。むしろ、ノーベル文学賞の歴史と受賞者の特徴等から同賞の性格と選考の基準、偏向等を分析した内容であった。特にノーベル文学賞の政治的な傾向や言語圏ごとの順次持ち回りなどは興味深かった。本書は本年(2016年)初めに書かれたものであり、著者が本年の受賞者の予想として「ボブ・ディランを推す向きがあるがあり得ない」旨を明言されているところが皮肉にも面白かった。ノーベル文学賞はやはり深く不可解である。2016/12/08

抹茶モナカ

29
ノーベル賞ウィークに読んだ。著者自身は、受賞は難しいだろう、という立場。下世話なタイトルでイロモノとしてしか認識されないだろう本だけど、世界文学や、ノーベル文学賞について考察した知的な部分もある。村上春樹さんが嫌がりそうなタイトルだけど、ファンとしては気になるところで、フムフム、と読み終えた。紹介している世界文学の量も多く、これ全部読んでるのかな、と気になった。2017/10/05

ロマンチッカーnao

25
先日、何かの本で村上龍さんが毎年、村上春樹さんのノーベル賞発表の時には取材用に、コメントの原稿を本文と要約したものを2種類用意しているので、そろそろなんとかしてほしいと苦笑いしていました。実際に取れるのか。それは・・・結局この本を読んでも全くわかりませんでした(;´・ω・)まあ、ノーベル賞の歴史、日本人とのかかわりなどしれるので興味のある人にはお勧め本です。2017/01/19

えも

21
題名は挑発的だが、内容は「ノーベル文学賞とは何か」を解説しているもの。チェーホフもモームもカフカもサリンジャーもボルヘスも受賞してなかったとは! それと、アジア枠は2012年に莫言がとったのでしばらく無さそうらしい。でも、「ボブ・ディランは取れないだろう」とか言っているので、当てにならないかも知れませんよ。2016/12/17

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