光文社新書<br> 「言語技術」が日本のサッカーを変える

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光文社新書
「言語技術」が日本のサッカーを変える

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034269
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0275

内容説明

「そのプレーの意図は?」と訊かれたとき、監督の目を見て答えを探ろうとする日本人。一方、世界の強国では子どもでさえ自分の考えを明確に説明し、クリエイティブなプレーをしている。日本サッカーに足りないのは自己決定力であり、その基盤となる論理力と言語力なのだ。本書は、公認指導者ライセンスやエリート養成機関・JFAアカデミー福島のカリキュラムで始まった「ディベート」「言語技術」といった画期的トレーニングの理論とメソッドを紹介する。

目次

1章 「言語技術」に挑戦するJFAアカデミー福島
2章 実践!ことばを鍛えるトレーニング
3章 論理でパスするドイツ・サッカー―なぜいま「言語技術」か(1)
4章 世界との差は、判断力―なぜいま「言語技術」か(2)
5章 監督のことばが、選手を伸ばす
6章 論理プラス非論理―日本流サッカーの夢へ

著者等紹介

田嶋幸三[タシマコウゾウ]
1957年熊本県生まれ。日本サッカー協会(JFA)専務理事。JFAアカデミー福島スクールマスター。’76年浦和南高校主将として全国高校サッカー選手権優勝。筑波大学大学院修士課程体育研究科修了。古河電工に入社し、日本代表フォワードとして活躍。’83~’86年西ドイツのケルン体育大学に留学し、B級コーチライセンスを取得。帰国後、筑波大学、立教大学のサッカー部コーチ、立教大学助教授、筑波大学客員助教授などを経て2001年U‐17日本代表監督として世界大会出場を果たす。JFAの各種委員を歴任し、日本代表の強化や若年層の育成に取り組んできた。2006年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

13
毎日をなんとなく過ごしていた自分にハッとする。やばい、ビミョー、キモい。自分の考えを説明する「言語技術」を幼い頃から取り組む欧州。それは強くなる。以心伝心の良さももちろんあるが、寄りかかってはいけないと感じた。なぜパスを出したのか?なぜそこに走ったのか?理由があれば失敗は失敗でなくなる。「ならぬことはならぬものです」この考えには同感。ダメなものはダメだ!説明も大切だが、人間としての基本。この根幹がなくなっている現代は危険である。JFAアカデミーの教育を受けた方達の社会人としての姿が気になる。2024/01/23

KJ

12
驚いたなぁ、2007年に田嶋さんがこんな本書いてたなんて。小学3年からずーっとサッカーひと筋で、将来サッカーをさせたい息子を持つ身として言わせてもらえば…全く同感!ブラジルW杯の不甲斐ない結果しかり、先日のW杯予選のシンガポール戦しかり、日本代表の平和ボケした試合を見るたびに日本代表に足りないものは何なのか?と議論が交わさてきた。その答えがここにある。もうね、格下のシンガポールと引き分けて「いやぁこれがW杯予選の厳しさ」とか言ってちゃダメなんだよ。サッカーをしてるお子さんを持つ親御さん必読の1冊。2015/06/25

takeapple

7
日本のサッカーが強くなったのはそういうわけだったのか、納得。2012/07/30

Kumisuke92

7
何故そのプレーをしようと思ったのか。日本の子供達はそう聞かれても答えられない。ドイツの少年達はハッキリと答えられるのに。サッカーが団体でのコミュニケーションスポーツである以上言語化能力が大事であるとして、サッカーエリートのための言語技術トレーニングを開始した著者。スポーツは賢くなければ出来ない、考えなければ出来ない、そのために言語化できなければいけない。以心伝心で何となく伝わると思って甘えてきた日本人の限界と、それを乗り越えるための言語技術という視点は、日本のグローバルビジネスにも当てはまるのだと思う。2016/10/02

おおカワ

7
自分がとった行動を言語化して相手に理解してもらえないといけない。それが適切な行動をとれることにつながる。日本のサッカーと海外のサッカーはこんなとこで差が出てるんだ。日本人は賢いから絶対すぐにできるようになる。2013/09/02

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