内容説明
人間、生きている限り、自分の周りに失敗はツキモノである。失敗は、多くの人が命を落とす大事故に至る失敗から、たとえば酩酊して財布を落とす失敗、入社試験に落ちるような日常的な失敗まで、挙げればキリがない。しかし、ある失敗は別の場所で起きた失敗と何らかの類似性がある。本書は、過去に起きた豊富な失敗例を挙げながら、類似性に気づきさえすれば失敗は予測できることを示す。また、失敗を予測するだけでなく、失敗を回避する方法、もし失敗してしまったときの対処法なども考える。さらに、昨今の日本社会の急激な変化に伴い、今まであまり公にされることがなかった、企画・開発時に起きる「隠れた失敗」にも目を向ける。
目次
第1章 失敗は予測できる(安全の基準;失敗は似ている;失敗から連想する;失敗の原因;組織の失敗シナリオ)
第2章 失敗は回避できる(失敗回避の落とし穴;打開策;失敗の事前対策;失敗後の後始末;二重事故を防ぐ;失敗のワクチン)
第3章 失敗から逆転する(失敗から成功へ;成功にもしくみがある;設計の思考過程;思いを言葉にする;エイヤーッの失敗;別の答えを見つける)
著者等紹介
中尾政之[ナカオマサユキ]
1958年生まれ。83年、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了、日立金属(株)に入社、磁性材料研究所に勤務。89年、HMT Technology Corp.(米国カルフォルニア州)に出向、磁気ディスク生産設備の立ち上げに従事。92年、東京大学工学部助教授。2006年、東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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