出版社内容情報
サイバーパンクの濃密な青春の足跡を記録する。SF史に燦然と輝く伝説、33年を経ての増補新装。作家、作品、時代が語る様をみよ。
日米友好基金賞(アメリカ文学部門)受賞。サイバーパンク・ムーヴメントの生成から発展的解消までを、インタビューや会見記、著者自身のサイバーパンクへの参加など徹底したフィールドワークを行うことで、ありありと描き出し、時代の雰囲気までも閉じ込めた第一級のドキュメント。W.ギブスン、B.スターリングとの対談を増補。
目次
サイバーパンク・グラフィティ
おれたちはポップ・スターだ―ブルース・スターリング
ある女王の伝説―エレン・ダトロウ
サイバーパンクと呼ばないで―ウィリアム・ギブスン
ポスト・ニューウェーヴの岸辺に―チャールズ・プラット
鏡眼鏡綺譚―スティーヴ・ブラウン
ミラーシェードの洗者ヨハネ―ジョン・シャーリイ
メガロポリスは、黄昏―ロブ・ハーディン
あなたもアメリカSFが書ける―ルイス・シャイナー
黄金時代よ永遠に―デイヴィッド・ハートウェル
サイボーグ・フェミニズム宣言―サミュエル・ディレイニー
世紀末効果―ラリィ・マキャフリィ
著者等紹介
巽孝之[タツミタカユキ]
1955年東京生まれ。1987年、コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。1989年より、慶應義塾大学文学部英米文学専攻助教授、1997年より教授。2021年に同名誉教授。アメリカ文学思想史・批評理論専攻。2009年より北米学術誌The Journal of Transnational American Studies編集委員。MLA、日本ペンクラブ、日本SF作家クラブ会員。代表的著書に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、『ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学』(青土社、1995年度福沢賞:増補新版2005年、増輔決定版2019年)ほか多数。編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(小谷真理と共訳、トレヴィル、1991年/北星堂書店、2007年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)、編著に『日本SF論争史』(勁草書房、2000年、第21回日本SF大賞)、共編著に『世界のSFがやって来た!ニッポンコン・ファイル2007』(小松左京監修、角川春樹事務所、2008年、第40回星雲賞ノンフィクション部門賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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